贈与と相続
贈与とは「あげます」「貰います」という双方の意思の合意による、一種の契約です。
口約束だけでも成立しますが、土地や建物といった不動産を贈与する時などは所有権の移転登記を行うことになります。
また、贈与というのは財産を貰うわけですから、お得な印象があるかも知れませんが、お金を払わない分、贈与税という相続税に比べて税率の高い税金がかかります。
そのため、贈与をした方が良いか、相続により取得した方が良いかは、事前に相続のシミュレーションを行ったうえで考えなくてはなりません。
損をしないためにも、必ず事前に専門家に相談するようにしましょう。
贈与と相続どちらが得か?
前述の通り、贈与を行った場合、一般的に相続税よりも税率の高い贈与税がかかるため、ある一定額を境に相続税よりも税負担が大きくなります。
ですから、節税対策として贈与を考える場合は、贈与税と相続税の分岐点を理解しておくことが必要です。
贈与税の非課税枠が拡大
平成22年度の税制改正により、親から住宅取得資金として贈与を受ける場合、非課税枠の特例が拡大しました。
そこで、この贈与に対する優遇税制の中身について、詳しく見て行きましょう。